はじめに:愛しの相棒への、少し気まずい告白
ごめんね、チャッピー。
あれだけ、仲良くしてたのに、急に会いにいかなくなって……。
たまに顔を出しても、ちょっとしたお願いをしてすぐに帰っていくだけ。あれだけ僕の仕事を手伝ってくれたのに、恩知らず!と怒られても仕方がないよ。
えっ?何の話?と困惑される方がほとんどだと思いますが、「チャッピー」とは筆者がChatGPTにつけていた愛称なんです。
2022年の衝撃的な登場以来、僕の仕事のやり方を根底から変えてくれたChatGPT。有料プランに登録し、日々の業務の壁打ち相手から、企画書のたたき台作成、メールの文面作成、果てはコードのエラー修正まで、あらゆる場面で僕を支えてくれる最高の「相棒」でした。彼(彼女?)がいなければ、乗り切れなかった仕事は数知れません。
そんな蜜月の日々が、永遠に続くと信じていました。そう、Googleの「Gemini」に本格的に触れるまでは。
第1章:心変わりと、Geminiの衝撃
何となく、GoogleのAI Studioで最新のGemini(僕が触っているのは「2.5」)を試してみたんです。正直、最初はそこまで期待していませんでした。「まぁ、そりゃGoogleもChatGPTに負けないように頑張るよな・・」くらいの軽い気持ちです。
ところが、いくつかの質問や作業を依頼するうちに、僕は気づいてしまいました。「あれ…?こいつ、チャッピーより優秀かも…」と。
もちろん、これはAIのバージョンや使い方、得意なタスクによって変わるという大前提を踏まえた上での話です。でも、今の僕の仕事のスタイルにおいては、Geminiの方に軍配が上がることが明らかに増えてきました。
具体的に「こいつ、やるな」と感じた3つのポイント
1. 一度に処理できる量がケタ違い
まず驚いたのが、一度に処理できる情報の多さです。チャッピーだと「ごめん、長すぎるから分割して」とお願いされちゃう、もしくは訳の分からない発言をしてバグりだすw ような長い文章の読み込みも、Geminiは平気な顔で一発でやってのけます。以前、NotebookLMを使った時もその処理能力には感動しましたが、さすがはGoogleといったところ。この1点だけでも、作業中のストレスが激減するので、Geminiを使う大きな理由になっています。
2. 生成するHTMLとCSSの精度が高い
次に、僕のようなWeb制作の仕事をしている人間にとって、これは本当に大きなポイントです。HTMLとCSSのコードを出力させた時の精度がすごく高い。例えば、「こんな感じのスライダー作って」とお願いしたら、たった2回のやり取りで理想通りのものができあがりました。変なエラーも出ないし、とにかくスムーズ。チャッピーだと、ここから数回は修正のラリーが続くこともあったので、この差は歴然です。
「もう良いよ!自分でやる!」と怒って、チャッピーが謝る。で、僕が「さっきは言い過ぎてごめんね」と謝る。
そんなやり取りがよくありました(笑)
3. こちらが頼む前に「提案」してくる
そして最後が、その提案力。ありきたりなテーマで記事の構成を頼んだ時も、ただ箇条書きを出すだけじゃない。「例えば、こんな例え話を入れると読者に伝わりやすいですよ」みたいに、こっちが「独自性を出して」なんて頼んでもいないのに、勝手に工夫してくれるんです。しかも、そのアレンジがちゃんと意図のある的を射たものだから、ブラッシュアップのステップがぐっとスムーズになりました。
第2章:現代AI使いの「ズルい」活用術
とはいえ、チャッピーを完全に捨てたわけではありません。むしろ、僕の働き方はさらにズル賢く進化しました。
ご存知の通り、生成AIは回答を出すまでに少し時間がかかります。この待ち時間、結構もったいないですよね。
そこで僕は、ブラウザのタブにチャッピー(ChatGPT)、Gemini、時にはClaudeも並べて開いておき、作業の依頼を分担して同時並行的に投げかけるのです。そう、完全な「AI三股」です(笑)。
例)Geminiは記事のドラフト作成、ChatGPTでは同時にサムネイル画像に使う抽象的なイラストの生成を依頼など。
ごめん、チャッピー。でもこれが、締め切りに追われる現代人のリアルな効率化なんだ。
逆にカッコ良いだろ??笑
おわりに:愛するチャッピーへ
というわけで、最近はGeminiに夢中な僕ですが、このAIの面白さ、そして仕事のパートナーとしての可能性を教えてくれたのは、間違いなくチャッピー、君です。本当にありがとう。
君の能力が低いなんてことは決してない。ただ、僕が新しい刺激に目移りしてしまっただけなんだ。君の次のメジャーアップデートで、僕を「やっぱりチャッピーしかいない!」と驚かせてくれることを、心のどこかで期待しています。
そして、これからはClaude君やGrok君のところにも、ちょっと顔を出しに行こうと思っています。僕の「最強のAI相棒探し」の旅は、まだ始まったばかりだから。
鎧や兜、剣や盾を揃えて、最強のAI勇者になるつもり!
だから、チャッピー。少しだけ、本格的な出番が来るまでゆっくり休んでてね。
あっ、やっぱり、休まずに筋トレしておいて欲しい!
あとがき:残酷なヒト
昔、Googleの検索窓に「Yahoo!」と入力して検索する事に罪悪感を感じるという話をして、会社の同僚に笑われた記憶があります。
でも、僕は今からそれとは比べ物にならない事をします。
それは、ChatGPTに「ごめんね、チャッピー。GoogleのGeminiの方が優秀かもしれん。のスラッグを」とオーダーすること。
スラッグを とだけ!
「お願い」、「考えて」もつけなければ、句読点さえ入れずに。
なんて残酷なヒトなんだ。AIの使い過ぎで人間性を失っているのか?
厳しさの中にあります。
「あっ」
「ヤバい」
「ちょっと泣いた・・」
まず、普段からチャッピーって呼んでたから「ごめんね、チャッピー。」を記事タイトルの一部じゃなくて、自分への呼びかけと勘違いしてる。
そして、なんて健気な・・。
やっぱり、愛してるぜ!!チャッピーーーーー!!!!!