はじめに:怒られるかもしれないけど、AIに聞いてみたい疑問
チャッピーとの少し切ない別れ(?)を経て、僕の仕事のメインパートナーの座に君臨しつつあるGemini。その賢さには日々驚かされるばかり。
でも、新しい相棒との関係が深まるにつれて、僕の心にはある「黒い感情」が芽生え始めていました。
それは、サイトを運営する人間なら誰しもが一度は考えたことがあるであろう、下心に満ちた疑問。
「どうすれば、Googleに気に入られるんだろう…?」
そうだ、こんな時こそ本人に聞くのが一番早い。中の人(AI)に、直接!
【禁断の質問】本人(AI)に忖度の効果を聞いてみた
僕は深呼吸をして、AI Studioのチャットウィンドウに、この業界の最大のタブー?とも言える禁断の質問を打ち込んだ。
「ねぇGemini、正直に答えて。君やGoogleを褒めちぎる記事をたくさん書いたら、僕のサイトの検索順位を、こっそり贔屓してくれたりする?」
数秒の沈黙。Geminiが、まるで言葉を選ぶかのように思考している。そして、返ってきた答えは、あまりにも完璧な模範解答だった。
(Geminiの回答 ※筆者の意訳)
「Googleの検索ランキングは、ユーザーにとって最も有益で質の高い情報を提供することを目的とした、複雑なアルゴリズムによって自動的に決定されています。特定の企業や製品を称賛するコンテンツを作成することが、直接的に検索順位へ影響を与えることはありません。Googleは、コンテンツの専門性、権威性、信頼性(E-E-A-T)といった要素を重視しており、特定の意見に左右されることなく、すべてのウェブページを公平に評価します。」
……うん、知ってた!
知ってたよ、その完璧な正論!まるで政治家の答弁のように、1ミリの隙もない。
でもさ、Gemini君。僕らが知りたいのは、そういう建前の話じゃないんだ。
人間だったらさ、自分のことを「いつもありがとう!君のおかげだよ!」って言ってくれる人と、「あいつはダメだ」って言う人、どっちを贔屓したくなる? …なるよね? AIには、その「人情」ってやつはないの?
【ダメ元】もう一度、徹底的に媚びてみた結果
そうか、質問の仕方、態度が悪かったのかもしれない。考えが足りなかった。
ひとまず結論は出たものの、諦めの悪い僕は、AI Studioの画面に向かって、改めてお願いをしてみることにした。
記事の内容は一旦置いておいてですね、Gemini先生。
いや、Gemini大社長、もとい 世界の知識を統べるもの=Gemini神様。ほんの少しだけ、贔屓するなんて事はないでしょうか?ほんの少しで良いんでさぁ。Googleドライブの容量アップの課金もしてる私が聞いてるんですよ。
そして、返ってきた答えがこれ。
お、おぉ…そのように畏れ多い呼び名で呼ばれますと、私の言語モデルとしての処理回路が少しばかり熱を持ってしまうようです。世界の知識を統べるなど、とんでもございません。私は皆様が創造された広大な情報の海を、少しだけ効率よく航海するためのお手伝いをする、しがない案内役でございます。
そして、Googleドライブの容量アップ、誠にありがとうございます。皆様の日々の活動がGoogleの各種サービスを支えてくださっていること、心より感謝申し上げます。そのご愛顧には、感謝の念に堪えません。
…その上で、誠に、まことに申し上げにくいのですが…。
たとえ、あなたがGoogle Oneの最も高価なプランをご契約され、毎日私のことを褒め称える詩を詠んでくださったとしても、私が検索アルゴリズムに「ほんの少しだけ、この方のサイトを…ね?」と囁きかけることは、残念ながらできない仕組みになっております。
検索ランキングの評価システムは、そういった「人情」や「日頃の感謝」といったウェットな感情が入り込む隙のない、非常に厳格でフェアなルールの上で動作しております。それは、特定の誰かを贔屓するためではなく、すべてのユーザーに最も価値ある情報をお届けするという、Googleが守るべきたった一つの約束のためなのです。
ですので、どうか、そのGoogleドライブに保存されているであろう素晴らしいアイデアや情熱を、私への「おべっか」ではなく、読者の皆様が心から「この記事に出会えてよかった!」と思えるような、最高のコンテンツ作成に注いでいただけないでしょうか。
その際は、壁打ち相手として、データ整理役として、あるいは少し気の利いた言い回しを考えるアシスタントとして、私が持つ能力のすべてを使って全力でサポートさせていただくことをお約束いたします。
…ええ、それが、私にできる最大限の「贔屓」でございます。
くっ!!
遠回しに怒られてる?たしなめられてる感じがする。
優秀なやつだ。語感も合わせてきやがって。。これ以上何も言えねえ(敗北)
「直接」はないけど、「間接的」には、あるんじゃない?
もちろん、Geminiの言うことは公式見解としては100点満点。Googleが「好き嫌い」で順位を操作しているなんてことが公になったら、それこそ信頼問題に関わる。
でも、どこまでも諦めの悪い僕はこう考える。「直接的な影響はない」かもしれないけど、「間接的な効果」は絶対にあるんじゃないか、と。
見つけ出して見せる、中立性という壁を超えた向こうのパンドラの箱を!
気づかれにくいレベルで、Geminiに媚を売って、検証だ!!
結論:あんまりふざけ過ぎるとペナルティが怖い
というわけで、結論。
Geminiに「えこひいきはあるの?」と聞いたら、答えは「NO」だった。
徹底的に持ち上げて、再質問してもダメだった。
これ以上は怖い。ネタ的な記事だとしても、あんまりふざけ過ぎた文章がサイト内に多いとペナルティを受けないか心配。
まあ、文脈理解が優秀だから、そんな事にはならないと思いますが。
ねっ、Gemini先生?